リハビリをすればするほど「依存」を生む
理学療法士のねこさとです!
病院や施設でリハビリをやらせて頂く機会があるんですが、クライアントの年齢層などは大差ないのに、リハビリに対するモチベーションが違うなって感じる。
不思議ですよね。
今回は、「依存」について考えてみようかと思う。
依存の種類
依存にはいろいろな種類がある。
たとえば、
出典:大石クリニック
この3つに、わけることが出来るらしいです。
実際の臨床でリハビリをしていると、すぐにベッドに寝てマッサージなどを求めてくる方がいます。
他にも、外来でのリハビリでは、良くなったからリハビリの終了を告げると、「リハビリがなくなったら一人では運動できない」「リハビリがなくなると悪くなるかもしれない」などなど、言う方がいます。
上記から該当するものを選ぶとなると、「関係依存」に当てはまると思う。
ある特定の人との人間関係に依存する。 歪んだ人間関係に執着することで、人とのつながりを求めようとする。
ってな具合で。
「リハビリの先生にやってもらはないと…」とかも聞かれるので、完全に関係依存なのかなって感じる。
リハビリ依存になる理由として
一つ目の理由としては、元々の「キャラクター」的な要素がある。
性格的に依存になりやすい人かな。
二つ目は、「作られた依存症」
病院で入院されている方の患者さんは、二つ目が大半だと感じる。
セラピストが、何も考えずに、ただベッドに寝かせて「マッサージまがい」なことをしている。
これに尽きると思います。
もちろん必要な人もいますので、一概にマッサージが悪いとは言えないけど、要は使いようかな。
これを退院日まで続けると、もうセラピストなしでは生きていけない人の出来上がりです。
徒手療法の弊害
徒手療法って好きなセラピストって多いように感じる。
ぼくも大好きです!
でも、徒手療法ってセラピスト側のリハビリをした!って「自己満」に近い感じにも思える。
自己満って大事だけど、ほどほどに。
結果が出せて、患者さんの動きが良くなるならいいけど、ただ闇雲に行うのはナンセンスかなって。
ただたんにクライアントが気持ちよくなって、リハビリの度にマッサージを求めてくると、依存度が増すと思う。
徒手療法を否定しているわけでなく目標をもってやりましょうよ。
ってことです。
さいごに
依存はクライアントだけでなく、セラピスト側が作ってしまうことも頭の片隅に入れておくといい。
触らないリハビリも時には大切なことだと思う。
クライアントの要望を聞くことは大事だけど、あまり効き過ぎると依存を生んでしまうので気をつていきたいところ。
そこが難しいところなんだけどね。
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