【感想】”人生は暇つぶし”って思えるようになってからストレスから解放される。「感情を整える」を読んでみたよ
動機
仕事をしていると、理不尽なことがあったり自分の思うようにいかないことがあったりということが多々あると思う。
そんな時ってどうしたら良いのかと思うことが多くなった。
知り合いに相談しても「平常心が大事だよ」「気にしないようにしな」と簡単に言われるだけで、実際はどういう心持ちでいたらいいのかと疑問に思うことがあったので読んでみることにした。
印象に残ったことば
感情は本来、本能という自然に近いものから出てくるものである。
ところが、今の人はあまりにも人工的な環境で生きているために、感情までもが人工的なものになってしまった。
そして、うつ病や怒りといった心のトラブルは、感情が人工化していることと深い関連があるのである。
職場で感情を抑えすぎず、適度に素を交えて出している人であれば、友だちや家族に対しても、そう嫌な感情を出すことはないだろう。
だが、人工的なものが複雑に絡み合ういまの社会にあっては、生の感情を素直に出す機会はどうしても減ってしまう。
感情は本来、川のように流れるべきものだ
感情の整理がうまい人は、嫌な感情を抱えているときにどんな素材を混ぜれば薄まるかということをよく知っている。
たとえば、その素材の一つは「感謝」である。
理性や知性を重視するいまの人のカンジョウは、「感情」でなく損か得かを計算する「勘定」が支配的になっているかもしれない。すなわち、人工的な感情というのは、こうした勘定から作られるものであるのだ。
バカになったもの勝ち
「人生は暇つぶし」
「あきらめてあきらめない」
ひとこと
今までは、親からは人前では「感情」を出さないようにと躾けられてきた。
ぼくは、嫌なことがあったりすると、すぐに顔や態度に出るたちなので、そういう意味を込めて言ってくれたんだと思う。
就職してからも、上司に同じようなことを言われる。
顔や態度に出さないようにと努力しても一朝一夕で身につくものではなく、そのもどかしさも加わり、イラついてしまいフラストレーションが溜まっていくだけで改善はみられない…
負のスパイラルに陥る。
この本を読んでみて、なるほど!って思うことがある。
著者が述べているのは、
生の感情を殺しすぎると、その反動は必ず大きくなるものだ。
(中略)
職場で感情を抑えすぎず、適度に素を交えて出している人であれば、友だちや家族に対しても、そう嫌な感情を出すことはないだろう。
必ずしも「感情」を抑えている必要はない。
日々のストレスを感じやすい人は、天然の感情の表現が思うようにできない環境で生きていることを自覚すべきではないだろうか。と述べている。
ぼくも経験から分かるけど、感情を抑えると本当ストレスなんですよ。それだけで参ってしまう…だからと言って全開状態でもよくないし、適度に…がいいんだろうけど。
その「適度」が難しいなって感じる。
著者はこうも述べている。
怒りはその場で処理する
考える習慣の人はすぐ怒れない。理性で考えすぎず、怒りはその場で発散させてた方が大きくならない。
たとえば、普段から適度に「感情」を出していると、その人はこういう人なんだなって認識してもらえる。(感情って言っても喜怒哀楽あるのでケースバイケースで出していくんだと思うんだけど)
嫌なことがあっても、自分の気持ちを込めながら意見できるといいのかなって思う。
言いたいことを我慢しないってことですよね。
意見が通るとは別として、こういう考えを持っているんだと相手に感じてもらえるし、言い方は悪いけど一番はストレス発散になる。
上司とかって、こういうのって嫌う傾向があるから適度に出すことは難しいんですけどね。
怒りの類いの感情って自分でもコントロールするのが難しいので、著者は笑いのことを取り上げている項目がある。
笑いというのは、よく考えると不思議な感情だ。
笑いは常識や社会のルールから一瞬、人を解放し、何ものにもとらわれない伸びやかな気持ちにしてくれる。作られた笑いにはそれがない。
確かに笑っている時って嫌な気持ちと全て忘れて、この時を楽しんでいる気分を感じることができる。
普段から何気ない事や会話でも喜び、笑うことができたら、ストレスは感じにくくなりそうですね。
実際にこの本を読んでから、「喜」の方の感情を出すことで、不思議と気持ちは軽くなりました。悩んでいることがバカらしく思えたのと、良い意味で「あきらめ」がついたのかもしれません。
「人生は暇つぶし」ってスタンスで気持ちは楽に生きていきたいですね。
良い言葉だ!
こんな感じっ