リハビリってなんだろう?って考えてみて分かったこと
ぼくは、病院と特別養護老人ホームを掛け持ちで理学療法士をやらせてもらってる。
最初の頃、施設を掛け持ちする事に決まったときは、何も分からずやっていた
それより、何で病院勤務しているのに「なぜ掛け持ちをしなければいけないのか」とさえ思ってた
在宅・終の住処ってところに興味がなかったのでしょうね。
あれから、掛け持ちさせてもらってから、丸2年が経とうとしている
ちょっと考え方も変わってきて、見える風景が変わってきたように感じる
これは特別養護老人ホームの屋上の写真。
天気が良いと、右中央付近に富士山がキレイに見えるんですよ。息を呑むほど美しい絶景です!
天気が悪い日だったので申し訳ない
屋上は、特に何もなくこざっぱりとしていた。
たまに利用者さんが来るみたいで、ベンチがいくつか置いてあった
ここで、何か出来ないかなっと思ったりした
例えば、プランター菜園とか良いじゃないかな
利用さんの年代には、農家や農業の経験した方はたくさんいると思う
それに施設にいるとどうしても、刺激が少なくなりやすく、代わり映えのない日々を過ごしやすくなりがちだから、ちょっとした良い刺激になればなって思う。
何かを育てるっていうことで、楽しみも生まれそうだ
とかとか思ったり
ちょっとは成長できたのか
それは、自分では分からないとこもあるけど、多分考え方は変わってきたんだと思う。
病院では治療優先になってしまいがちで、どうしても患者さんの在宅での生活は見えにくい状態。
問診等しても、自宅訪問に行かない限りは鮮明にイメージすることは難しい
施設ではあるけど、こうやってダイレクトに利用者さんの住んでいるとこで、仕事をしてみて、見えてくるものはたくさんある。
病院では、ベッドに横にならせ、関節可動域訓練や筋トレ等やって…とそんな流れが多いけど、一体何に繋がるのかと…
もちろん必要な人はいるし、その訓練をやって日常生活に繋がればいいけど、ただ何となくで終わらせたくないよね。
在宅で見えてくるもの
施設では介護士や看護師さんがいて、出来ないことはもちろん手伝ってくれる。
でもその中で、利用者さんが出来ることだってあるわけです
よく聞かれるのが、利用者さんのベッドから車椅子へ移乗動作、トイレへの移乗動作のやり方等が多い
利用者さんや介護側の負担が軽く出来る移乗動作。
難しいが、利用者さんの残存能力を使ったやり方が一番良いんだけど、経験を積まないと難しい
新人介護士さんは、まず出来ない。
そういった動作の指導だったり、福祉用具の選定といったことも多い。
あとは、寝たきりの利用者さんの寝ている姿勢のポジショニングのチェックしたり。
これってほんと、大事なんですよ!
自分では動くことが難しいから、寝たきりだと褥瘡の原因にもなってしまう
施設だと、起きていることが目的の方もいるから、車椅子に座りっぱなしとかね。
長時間座っていると、それも褥瘡の原因になってしまうし、座っている姿勢のシーティングのチェックも大事になってくる。
動ける方でも、年をとっていくわけだから、それなりに不具合は出てくるし、それに合わせたリハビリや動作訓練を行かないといけない。
他にもあるけど、こんな感じでダイレクトに在宅で仕事をしていると、見えてくるものはたくさんある。
リハビリってなんなんだろ
結局のところ、どんなことをしたらリハビリなんだろって思う
今日は掛け持ちさせてもらってる施設でのリハビリ。いつもは施設内でやっているけど、今日は近くのスーパー内でのお茶会。施設内にいる時の顔と違って良い顔する。笑顔もたくさん見られて良かった!これがリハビリなんだな
— ねこさと(PT) (@ynbr333) March 16, 2016
って思ったんだ
徒手的なことや特別なにやったわけではないけど、施設にいるときはと別人のような顔で笑うわけ。ほんと楽しそう!
びっくりしたと同時に自分も嬉しくなってついつい喋り込んでしまった
そんなことがあってから、「リハビリってなんだろう?」って自問自答することも更に増えた
病院のリハビリが効果がないってわけではないけど、なにしているんだろうって思う。
それは、きっとぼくの考え方が、変わってしまってことも少なからずあるだろう
まとめ
こういう風に思えた事は、自分のやりたい事が見つかったんだなって思えた。
リハビリってなんだろうって問いの答えとしては、利用者さんの希望なら全てがリハビリになるんだなって!
まだまだ、アバウトで見えてない部分もたくさんあるけど、きっとこれからも見えてくるものも増えてくるでしょう
何が正解とかはないけど、
身体機能面だけでは語れない何かがあるよね
今日はこんな感じ!
そんじゃーね!