【感想】ながらスマホはハイスキルながら力”が歩行を決める 自立歩行能力を見きわめる臨床評価指標「F & S」
回復期や一般病棟の理学療法士をしていると、病棟内を歩行自立にするかどうか迷ったりするんですよ。
先輩や後輩に聞いてみるのも、意外とちゃんとした答えは返ってこないものですよね…
ちゃんと考えているのかって言いたくなるけどw
そこまで明確な評価法がないから、ちゃんと答えは返ってこないのかもしれないな。
そんな時に、本屋さんで何気なく目に止まったのがこの本。
タイトルからして、斬新ですよね。
社会問題になっている、ながらスマホみたいな感じですかね。
ざっと読んだ感じは、
この本は、病棟内での歩行自立に向けてのことを書かれた本になっている。
「この患者さんは、もう病棟内でなら歩行自立でもいいんじゃないかな?」
って思いながらでも中々決断に至れない時ってありますよね。
歩行自立にしたいけど、どんな評価法を使ったらいいのか、経験則だけでいいのか。とか。
転倒の心配をし日々モヤモヤとしながら、患者さんの訴えもあるし、しぶしぶ院内歩行自立にするセラピストも多いんではないかと思います。
そんなモヤモヤを払拭しようってのが、この本のテーマとなっている。
判断指標に求めるコンセプト
・Simple
・Easy
・No(Low) Cost
著者は運動機能面と認知機能を一緒に考えていこうという評価法を採用している。
運動機能面の評価として、Functional Blance Scale(SBS)の14項目あるうちの下位項目の「立位保持」「移乗」「前方へのリーチ」「360°回転」。
認知機能面の評価としてStops Walking When Talking Test(SWWT)を取り入れている。
SWWTはアバウトに言うと、会話をしながら歩こうということです。
会話の内容は本書に書いてあるので、すごく参考になる。
確かに著者のコンセプトは満たしていると思ったし、これなら臨床の現場でも使えそうな気もします。
全ての人に当てはまる万能な評価法はないけど、日々のモヤモヤからはちょっとは解放されそうです。
病院で働いている、理学療法士、作業療法士には参考にはなると思うので一読の価値はありです。
そんじゃーね(パクリ)