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あ、ねこさとろぐ(別館です)

彩の國の理学療法士。常々思っていること、お気に入りの物だけを広めていきたい。ガジェットやロードバイク好き、カメラはSONYのα6000 ilce-6000Yを使っています

新人からベテラン理学療法士・作業療法士に最適な一冊!「筋緊張に挑むー筋緊張を深く理解し、治療技術をアップする!」

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こんにちは、理学療法士のねこさとです!

 

新人の理学療法士・作業療法士で「筋緊張」を上手く説明できる方って少ないと思う。

学生ならなおのこと。

 

思い返してみれば、学生時代のときには詳しく教わった覚えがない。

一応、筋緊張の概念的なことや脊髄反射や神経機構とかを軽く教わるが、実際それがどうのような仕組みで人体に影響しているのかってことは詳しくは習っていない。

 

原因としては、筋緊張をテーマとした授業は少なく、運動学や脳神経学といった授業の中で1コマとしてしか時間を設けていないことが原因の一つだと思う。

なので、おのずと自分で勉強するしかない。

 

今やネットの時代で、ググればたくさんの情報が溢れてくる。

筋緊張も例外なく出てくるんだけど、どのサイトの記事を読んでも正直な話パッとしないんだよね。

 

発信している本人もそこまで、分かっていないんだろうなぁってね。

 

全部のサイトの運営者がそうだとは思わないけど、ネットリテラシーがない人は鵜呑みにして痛い目に合いそうだなぁって感じます。

 

そこで、「筋緊張に挑むー筋緊張を深く理解し、治療技術をアップする!」って参考書を読んでみたので、紹介したいと思います。

「筋緊張に挑む」筋緊張を深く理解し、治療技術をアップする!

まずは、文光堂ホームページからの本の紹介文を引用

PART Iでは,生理学視点からみた骨格筋の神経機構や筋緊張発生のメカニズム,運動制御機構からみた筋緊張について基本をおさえ,PART IIでは,筋緊張の評価・検査手技,日常生活動作で遭遇する基本動作,歩行動作,セルフケア,頭部・体幹・および顎・口腔の筋緊張の評価方法について,定性的評価に加え,定量化・数値化への試みを実践することでわかりやすくまとめ,PART IIIでは,疾患別に臨床実践の視点から筋緊張の特性と治療について深く切り込んで臨床展開までまとめている. ☆図版94点,表組70点,カラー写真42点,モノクロ写真46点

−文光堂ホームページから引用

 

この引用からだと、ごちゃごちゃしていて分かりにくいですねぇ。笑

主観要素たっぷりですが、砕いて紹介していきます。

まずは筋緊張の基本を知ろう

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臨床(学生実習も含め)に出ると、避けては通れない筋緊張の評価。

 

触診する前に大事になってくるのが、やっぱり基本です!

 

「筋緊張」のメカニズムを知っていないことには、触診をしても「???」ってなってしまうことが多いと思う。

そのためにも、まずは基本を知ることが大事です。

 

この著書でも基本や「概念」のことが説明されている。

 

例えば、

筋緊張の「亢進」=「高緊張」?

    「低緊張」=「弛緩」?

あなたは言葉の意味を説明できますか?

 

言葉の意味から、筋緊張の意味を紐解くように説明されています。

 

何が原因で亢進や低下、弛緩しているのか、なぜ動作障害になってしまうのか。という考え方を導いてくれる。

運動・生理学的にはもっと大事

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ぼくたち療法士は「動作」を診ることが仕事なので、これも基礎が分かっていないとクライアントを診ることは出来ないです。

 

この章では、脊髄反射を始めとして伝導路を生理学に説明している。

 

やはり神経学的にも理解していないと、クライアントにアプローチは出来ないし、まず評価が出来ないんですよね。

 

神経性要素による筋緊張の異常なのか、または機械的要素による筋緊張異常の判別をつけることも大事になってくる。

 

判別することで、治療アプローチは変わってくるし、評価できていないとなると遠回りをしたアプローチをしてしまうんですよねぇ。

 

この章を読んで基礎の大切さを再確認できました。

基礎が理解できたら動作レベルでの評価の考え方

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基礎がある程度分かったら、動作との関係性を考えていく章となっていました。

 

当たり前の話だけど、安静時と動作時の筋緊張って違いますよね。

 

アプローチしていて、安静時では良くなるけど、姿勢が変わったり、動作を行ってもらうとアプローチ前と変わっていないって経験している方は多いと思う。

 

ぼくもそうだったので、これは共通の悩みなんじゃないかなって。

 

安静時の筋緊張の評価も大事だけど、人間はどうしても動いて生活をする生き物なので、動作時の筋緊張の評価が大事になってくる。

 

その大切さをこの章では学ぶことができます。 

疾患別で考えてみる

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恐らく、リハビリを受ける方は何かしらの疾患がある方が多いと思う。

 

代表的な疾患が、「脳卒中」だと思うが、運動器、呼吸器のことも書いてあり、勉強になった。

 

疾患によって筋緊張の捉え方は違うので、評価は難しい。

 

痙縮や固縮でも筋緊張は違うし、運動器の方の筋緊張と脳血管障害の方の筋緊張とではまるっきり違う。

 

その辺の考え方や評価の方法って学生のときには教わらないので、実習や臨床に出て困る一つの問題だと経験的に感じるなぁ。

 

この章では、評価はもちろんだけど、治療の考え方まで書いてあったので参考になる。

ミニレクチャー

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ちょこちょこミニレクチャーも挟んでくるので面白く読むことができます。

 

「筋スパズム」って、結構出くわすことが多いですよねぇ。

脳卒中やパーキンソン病とはまた違う、筋緊張。

 

筋スパズムの発生機序から考え方、治療法まで書いてあるので、臨床へのヒントとして助かっています。

 

手術後での痛みの筋緊張の評価って大事になってくるんですよね。

 

痛みが残ってしまうと、動作に影響してしまうこともあるので、ちゃんと評価していきたいところです。

さいごに

筋緊張をテーマとした参考書や文献はいくつか読んだけど、この本は結構まとまってあって分かりやすい。

 

そこまで難しく書いているわけでもないので、すらすら読み進めることができます。

 

この著書を読んで、筋緊張の理解を深めることが出来たので、考え方やアプローチの幅が広がり、臨床思考へのヒントがもらえました。

 

知識を付けるこで、アイディアが生まれやすくなるので、本は知識をつけるには最適です!

 

分かりやすいようにたくさんの絵も使っているので、学生や新人セラピスには良い参考書だと思う。

ベテランセラピストにも再学習として、実習生指導用の資料にも最適な一冊。

 

オススメです!

 

◆P.S

筋緊張って難しいもので、セラピストが接触するだけでも変化するんですよね。

 

クライアントを触っているときに「力抜いてください、リラックスですよ〜」と、声をかけたことってあるんじゃないかなぁ。

 

クライアントが緊張してしまっているのは、自分の触り方や声のトーンなどが原因なのかもしれませんよ?

 

人間って意外と敏感なもので、自分たちが思っている以上に繊細なんだと思う。

 

 

 

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